弊社ではこれまで数多くの歌もの楽曲を制作・コーディネイトさせて頂いき、制作の流れについてこちらのブログで書かせて頂きました。
今回は歌もの楽曲制作の中でも、弊社が実績のあるTVアニメの「キャラクターソング」と呼ばれるジャンルの楽曲制作についてご紹介したいと思います。
キャラクターソングとは?
キャラクターソングとは、主にアニメやゲーム作品のキャラクターが演じた役柄として、心境、状況、性格などが分かるイメージソングのような楽曲を主に指します。(略称:キャラソン)
キャラクターソングの楽曲制作の始まりは、日本でアニメ放送が始まった1960年代からですが、クレジットがキャラクターの名前の表記になってきたのは1986年あたりからです。
積極的にキャラクターソング制作に力を入れていたのは1989年から放送開始したアニメ「らんま1/2」。1996年に発売されたゲーム「サクラ大戦」でもキャラクターソングが多数制作され、声優陣が実際に舞台に立ってキャラクターを演じるミュージカルも行われました。
このように1990年末あたりからキャラクター名義の楽曲や作品発声優ユニットの数も増えて行きました。
そして『魔法先生ネギま!』ではアニメの放映開始以前からCD展開を始め、オープニングやエンディングテーマを含めてリリースされた多数の楽曲が軒並みヒットするという記録を作りました。こちらの作品で弊社の所属作家のが多数楽曲させて頂きました。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』キャラクターソング
通常の歌もの制作との違い
キャラクターソングの楽曲制作では、まず原作があり、アニメのキャラクターが歌う事を意識して世界観を壊さないように意識して楽曲制作を行うのが大前提になります。
「このキャラにはこんなジャンルの楽曲、こんな曲を歌ってほしい!」というリクエストを制作サイドの方々から頂いて、そのジャンルの楽曲を書き下ろす事が多いです。
一つの作品の中でも、ロック風、ミュージカル風、アフリカン風など様々なジャンルの楽曲を制作できる事はとても面白いですし、クリエイターの引き出しの多さを披露する腕の見せ所でもあります。
例えば『ヘタリア』と言う世界の国々を擬人化した作品では、様々な国のジャンルの音楽や楽器を使った楽曲が多くあります。キャラクターソングでしか表現出来ない形があると思います。
通常の作詞との違い
通常の歌詞とは少し違い、キャラクターの心情を切り取って表現する必要がありますので、言葉遣いや、セリフもキャラクターに合わせて変化させます。キャラソンを作曲・編曲するクリエイターも原作を読み込んで作業に入る事が多いですが、作詞家はより作品を理解して歌詞に落とし込む必要がありますので、言葉の選び方や、どのシーンを切り取るかなどクリエイターの経験が凄く大事になってきます。
「アニメの主題歌や挿入歌は聞くけど、キャラクターソングまではちょっと聞けていない」と言う方でも、キャラクターのコアな部分を鮮明に表現されている事によって、作品全体の深みが増したり、よりキャラクターを好きになって頂けると思います。
制作させて頂いているクリエイターやコーディネイトしている我々も作品がより良い物になる為に愛情を込めていろんなアイディアを出して制作しておりますので、『キャラクターソング』もぜひチェックしてみてくださいね!
『キャラクターソング』を始め、アニメ作品にまつわる楽曲制作を多数担当させて頂いております。予算・スケジュールも要望に合わせてご提案させて頂きますし、アルバム単位でまとめてご予算をお預かりしてトータルコーディネイトさせて頂ければ、1曲あたりのご予算も抑える事も可能ですので、歌もの楽曲制作でお困りの際は、お問い合わせフォームよりご連絡ください!
担当:塩屋