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子育てTV『ハピクラ・キッズ』音楽制作ディレクター湯浅祐子さんへインタビュー

今回は、以前ブログ記事でもご紹介した、長年弊社が音楽協力をさせて頂いている子供向けテレビ番組『子育てTV ハピクラ』の音楽ディレクターを始め、多岐に渡ってご活躍されている湯浅祐子さんに、キッズ関連の音楽制作においての取り組み方や極意のような事をインタビューさせて頂きました。

音楽制作ディレクター湯浅祐子さん

【塩屋】弊社も長年にわたり大変お世話になっている、ハピクラの音楽ディレクター、そしてフリーでも活動されている湯浅さんに、キッズ関連の音楽制作に関していろいろ伺いたいと思います。改めましてよろしくお願いいたします!

【湯浅】よろしくお願いいたします!

湯浅さんがキッズ音楽に携わるきっかけは?

【塩屋】まず、湯浅さんがどう言った経緯でキッズ関連の音楽制作に携われるようになったんでしょうか?

【湯浅】最初に入社したポニーキャニオンに面接の時に、「おかあさんといっしょ」や「ポンキッキーズ」などの子ども番組のCDのメーカーであったこと、幼い時から児童合唱団に入っていたこと、大学で幼稚園の先生の免許を取っていたことをアピールしました。そのアピールが入社する大きな理由に繋がったかは今だに分かりませんが(笑)。色々な部署を経験しつつ、入社から数年後にキッズ関連の音楽制作担当に抜擢されました。

【塩屋】あの「だんご3兄弟」も担当されていたんですよね?

【湯浅】そうなんです。もともとは番組の月替わりの番組オリジナルソングが披露される昔から続くワンコーナーの一つの楽曲だったんですが、人気で電話が殺到してシングルCDを発売する事になって、あれよあれよとヒットしていきました。紅白歌合戦に出るまでになるなんて、本当に凄かったです。

「だんご3兄妹」を歌っていた速水けんたろうさんが、「おかあさんといっしょ」を卒業された後にご一緒したのが「けんたろうとミクのワイワイキッズ」という番組でした。そこで本格的に音楽ディレクターの仕事がスタートしました。この時からですね。MITスタジオさんをはじめ、ポップホリックの社長の三上さんにお世話になり始めたのは!

【塩屋】それぐらい長年お世話になっていたんですね!!!ありがとうございます!!!

歌詞・言葉へのこだわりは?

【塩屋】これからキッズ関連の音楽制作にまつわる事を伺って行きたいんですが、まず歌詞について。ハピクラのオリジナルソング(ハッピーソング)をはじめ、キッズ関連の楽曲制作では近年では珍しい「作詞先行」が多いんですが、この狙いだったり、面白みなどございますか?

【湯浅】やはり作詞先行の方が、伝えたいテーマ・世界観がはっきりすると思います。ハピクラの「ハッピー!ソング」今年度の制作の場合は、まず誰に歌ってもらうかを決めて、そのキャラクターの人柄だったり設定などキャラクターのテーマソングのようなつもりでそれぞれの心情や背景を描くような歌詞を目指しています。
「この作詞家さんが思う、キャラクター像はどんな感じだろう?どんな事を言わせたいんだろう?」と想像して作詞家さんにオーダーします。
変に言葉使いなど子供っぽくしようとはせず、自由に書いて頂きます。

【塩屋】ハピクラ作詞されている方々は本当に多才な方が多いですよね。

【湯浅】そうですね。絵本作家の方や、シンガーソングライター・写真家・コピーライターなど様々な活動されている方がいらっしゃいます。

【塩屋】キャラクターのテーマソングのような楽曲以外に、季節を感じれる楽曲の言葉の選び方は、どのようにされているんですか?

【湯浅】例えば、「梅雨」がテーマの楽曲を作る時は、「カエル」や「傘」「雨」など梅雨にリンクするような言葉から、そこからまた派生する「ポツポツ」や「ジャブジャブ」みたいな擬音語など子供達が想像しやすい言葉を使って作詞して頂く事が多いです。

音の作り方は?

【塩屋】今度は、音の作りに対して意識されている事などありますか?

【湯浅】ハピクラ のオリジナルソングを作る上で気をつける事は、「言葉を出す!!!」事ですね。先程もお話していたように、伝えたい言葉がはっきりしているので、その言葉がしっかり聞こえるような楽曲作り、メロディー作りを心掛けて制作して頂いています。ミックスも、言葉を出していただくように心がけています。
そして楽曲の最初のインパクトも子供達の興味を引きつける為に大切なので、頭サビの楽曲が多いです。その頭サビでしっかり印象に残るように、歌い手の方には子供達に呼び掛けるような歌い方をして頂いています。

【塩屋】アレンジ・編曲に関してはいかがでしょうか?

【湯浅】こちらはオリジナルソングも童謡などのリアレンジに関しても共通の事が言えると思いますが、繰り返しが多い為、1曲の中でも聞いていて飽きないようにメリハリを付けています。同じ繰り返しのフレーズでも後ろに印象的なSEを入れて頂いたりして遊び心を忘れないようにしています。

特に最近生まれ育った子供達は、とてもリズム感が良いので、体が勝手に動いちゃう曲・踊れる曲作り、「チャカチャカ感・ずんずん感」を意識しています。

子供たちとレコーディングする時に気をつける事・意識している事は?

【塩屋】湯浅さんとご一緒させて頂いているハピクラの楽曲制作や、その他の合唱の音源制作など、大勢の子供たちに協力してもらってレコーディングを行う事がありますが、その時の湯浅さんの優しい導きでいつもスムーズに作業が進行して行きます。子供たちと接する時に気をつけている事や、意識している事はありますか?

【湯浅】私も児童合唱団に所属していた頃にレコーディングの現場に何度も行って経験したのですが、子供だと特に緊張感と集中力に限度があるので、極力少ないテイク数で収録出来るようにしています。
みんなの元気が持続して、もっといいテイクを貰えるように褒め、時に厳しく。「アメと鞭」は大事ですね(笑)。

後もう一つ大事だと思うのが、歌い終わったあとすぐにトークバックで声を掛けてあげる事だと思います。歌い終わった後になんのリアクションも無く無言だと、ブースの中で「今の良くなかったのかな?」と不安になってしまうので、コントロールルーム側で少し相談したい事があっても極力「ちょっと待ってくださいね!」とすぐ声を掛けてリアクションするようにしています。これは子供達にというわけではなく大人に対しても行なっています。

【塩屋】それは本当に大事な事ですよね。レコーディングブースって閉鎖的ですし、ヘッドフォンからしか音が聞こえないので無音だととても不安になりますよね。
後、僕が湯浅さんのディレクションで印象的なのは、歌ってニュアンスを伝えられるのが、とても分かりやすいと思いました。

【湯浅】ありがとうございます。それは良く言って頂けます。やはり細かい歌の機微だったり表現は言葉だけだと伝わりずらい部分もあるので。大人・子供に対しての関係無く、伝え方は、今までの育った環境や経験が活きていると思います。 

子供達の音楽の聞き方の変化について

【塩屋】キッズ関連の音楽制作について伺って来ましたが、今度はキッズ達の音楽の聞き方についても伺いたいと思います。
大人でもYouTubeやサブスプリクションで音楽を聞く事が支流になって来ていますが、子供達に関してはいかがでしょうか?

【湯浅】キッズ関連の音楽に関しては、今も昔もテレビで流れる楽曲が子供達に浸透しやすいと思います。昨年で言うと「パプリカ」はその代表例だと思います。

でも確かにYouTubeは、街を歩いていたらベビーカーに乗っているお子さんにスマホで見せていらっしゃる親御さんも多く見かけるので、今後も欠かせないコンテンツの一つだと思います。ハピクラでも番組だけで無く、YouTubeチャンネルでオリジナルのハッピーソングや、童謡・手遊び曲をアップして子供から大人まで楽しめる動画をたくさん上げています。

YouTubeだと、スマホを操作する親御さん達の興味を引くような作りが大切だと思います。

【手遊び】大きく手を使って 楽しい♪手遊びメドレー

湯浅さんの多岐に渡るお仕事

【塩屋】いろいろと制作など貴重なお話が伺えて凄く勉強になりました!ありがとうございます。
最後に、湯浅さんが関わっていらっしゃるお仕事を改めて教えて頂けますか?

キッズステーション「子育てTV ハピクラ」

【ソング】ハピクラオリジナルソングメドレー 2019

CSテレビチャンネルのキッズステーションで平日7時30分から放送している子ども向けテレビ番組

【湯浅】こちらの番組の歌全般の音楽ディレクションを担当しています。YouTubeの「ハピクラ ワールド」と「子育てTVハピクラ」もぜひ見てみてください!POPHOLICの作家さんがどんな楽曲を作られているのかという楽しみかたもありますよ!!

ソプラノ♪ 7ボーイズ

ソプラノ♪7 ボーイズ 「汽車ポッポ」

美しくパワフルな ボーイソプラノ ユニット 『ソプラノ♪7 ボーイズ』
劇団四季や東宝など数多くのミュージカルにヒロインとして出演、「美女と野獣」のプリンセス・ベル役などディズニー作品の吹き替えなど幅広い活動をされている伊東えりさんプロデュース。変声期前の男の子たちの美しくパワフルな歌声が、日本の童謡唱歌を中心に、後世に歌い継がれる歌を、幅広い層にむけて活動。大型ミュージカルなどに出演している子役も多数在籍している。

【湯浅】こちらの制作を担当しています。 日本でも少ないボーイソプラノのユニットなので、ぜひチェックしてみてください!

【ソプラノ♪ 7ボーイズ HP】

スマイリングホスピタルジャパン

いっしょに歌おう!!〜しょうたお兄さん☆ゆうこお姉さん

「楽しむことは治癒を助ける」を理念に、治療や病状不良のために長期の入院を余儀なくされ、行動が制限された子供たちに向けて、病棟や病室に訪問して、病室にいながら子供達が参加できてわくわくするような活動で、闘病に対する活力を提供する。

【湯浅】私は『お兄さんお姉さん』のコンビで、子供番組の歌や、合唱曲、ディズニーのなど混声のデュエットなど、私達自身が楽しんで歌える曲を、(時には振り付きで!)病院のプレイルームや病室のベッドサイドで歌っています!!活動を通して毎回私達も元気をもらっています!今はコロナの影響で病院に伺えないので早く活動が再開できるようにコロナ終息を願っています(2020年夏現在)スマイリングホスピタルジャパンは支援をしてくださる方を募集しています。ご興味のある方はぜひこちらのHPをご覧ください。

【スマイリングホスピタルジャパン HP】

アートにエールを!東京プロジェクト

ゆあさゆうこ / リズムでおうえん! 歌とおはなし 桃太郎

東京都の芸術文化活動支援事業『アートにエールを!東京プロジェクト』に申請し、アップされています。

コロナの影響で病院や老人介護施設での活動が出来なくなっています。ご家族の面会時間が短縮されている病院もあるらしく、入院している子供達はものすごく我慢しているのだと思います。そんな子供達がベッドで少しの時間でも楽しめるようにという思いを1番に持ち、そして介護施設で面会禁止になっているおじいちゃまおばあちゃま達もよくご存知であろう『桃太郎』という作品をあえて選びました。 もちろん、沢山の方に見ていただきたいので、お時間のある時にご覧下さい!

【アートにエールを!東京プロジェクト HP】

【塩屋】長年お仕事をご一緒させて頂いていたんですが、このように改めてお話を伺えてとても良かったです。本当にこの度はありがとうございました。

【湯浅】こちらこそ!ありがとうございました!

子ども向け番組のオリジナル楽曲制作から、童謡・手遊び曲のアレンジ、カバー音源制作、子供達の大勢での合唱収録まで多岐に渡ってコーディネイトさせて頂きます。お仕事の依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください!

担当:塩屋

湯浅 祐子さん Profile

HP:http://y-y-kids.blogspot.com/

㈱ポニーキャニオンから㈱ムーブマンを経て現在フリーで活動。

16年間在籍した「ひばり児童合唱団」での歌唱経験や、幼稚園教諭二種免許取得を活かし、子ども番組制作・音楽プロデューサー・ディレクター業を主に、キッズ関連のイベント企画や構成、MCや歌唱、作詞業等を行っている。

1999 年 担当作品『だんご3兄弟』がダブルミリオンの大ヒット。

 CD「みんなで歌おう!こどものうたベスト」「いっしょに歌おう!えいごのうたベスト」 では40曲のキッズソング。


「はいだしょうこ 童謡唱歌大全集シリーズ」では100曲の童謡唱歌。

CS で放送中の子供番組「子育てTV ハピクラ」では100曲以上のオリジナルキッズソングや童謡唱歌他番組に関わる音楽。

他多数のキッズソングをディレクション。

CM「文明堂カステラ」「SEIKO」「キリンレモン」他歌唱 。