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菊谷知樹がアルバムプロデュース【後半】~菊谷知樹 インタビュー

今回の記事は、前回と引き続き弊社所属の菊谷知樹がプロデュースさせて頂きました、シンガーソングライターのアツミサオリさんのアルバム『生きているということ』についての後編。菊谷知樹にインタビューさせて頂きました。

作品詳細:菊谷知樹がプロデュース アツミサオリ『生きているということ』

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菊谷知樹 インタビュー

Q.アツミさんとの出会いはいつ頃か覚えていますか?

おそらく、2007年3月にアツミさんのメジャーデビューアルバム『東京クラムジーデイズ』の『ほんとのこと』という楽曲の編曲を担当させて頂いた時のレコーディングだったと思います。
第一印象のアツミさんは、今とは違って寡黙な感じで、あまりお話はできなかったように記憶してます。当時のアツミさんのマネージャーさんと、ビートルズの話で盛り上がったことの方が覚えているような。

Q.アツミさんの魅力はどんな所ですか?

売れない、、などと、自虐的に自分を語ったりしてますが、実は自分の歌の力に確信を持っていて、ブレない熱い魂がこもっているところかと。もちろん歌と曲も素晴らしい、そのうちバカ売れすると思ってますよ。

Q.今回のアルバムのアレンジの過程は?

今作はライブでアツミさんをサポートしているバンド、『イチビョウソクサイズ』のメンバーで、スタジオでセッションしながら、と決めていました。

なので、ヘッドアレンジ(大まかなコード進行、曲の構成などを決めてバンドで演奏できるようにする作業)をまず私(菊谷)がやりました。
デモは、リズム、ピアノなども一切打ち込まず、アツミさんの仮歌と、アコギを数本重ねて雰囲気がわかるようなデモを作り、バンドのメンバーに渡して、各自考えてもらう、、という、昔ながらのバンドスタイルで。

その後、バンドメンバーで川崎にある貸スタジオに集合して、プリプロ(レコーディングに入る前の準備作業)を行い、ライブで披露できるくらいに曲を仕上げて、本番のレコーディングに臨みました。

全6曲、3曲ずつ2日にかけてオケも歌も収録しました。歌に関して、1日に3曲も収録するのは凄く大変だったと思いますが、アツミさんはフラフラになりながらも納得するまで歌っておりました。ど根性。お疲れ様!

コーラスその他、こぼれたダビング作業は後日キクスタで完結しました。

Q.今回のアルバムをプロデュースする時に心掛けた事は?

2015年に作ったミニアルバム『Navy Blue』のアレンジは、ほとんど私(菊谷)が行い、ドラムなどは打ち込みで、その他の楽器はキクスタ(菊谷の作業場)でダビングしていました。その後のシングル「Not Over」などはドラムからベースからピアノから全部私(菊谷)が演奏したりしてます。

今回のアツミさんの歌と楽曲はバンドの演奏が絶対によいのでは!ということでバンドにしました。

アツミさんやメンバーのアイディアをいい感じでまとめていくこと、をとにかく心がけました。ただ、長い付き合いとなったメンバーなので、自然とまとまっていきましたが。
セッションしながらアレンジを固めていく、という過程は、昔やっていたバンドの時以来だったので、とても楽しく、いい意味で計算できない部分があるので、録音する前とは違ったアレンジに早変わりするのがいいですよね。

Q.アルバムが完成して感じた事は?

あるミュージシャンの方から、「楽器たちが会話してるようでいい」というお褒めの言葉をもらいました。バンドでやるとそういうサウンドになりますね、繰り返し聴いても飽きない、と言いますか。
あと、バンド演奏を収録するにあたって、音質は特に重要だと思います。今回もエンジニアは録音からミックスまで唐澤さん(POPHOLIC)にお願いしましたが、ドラムから始まって歌まで、それぞれのいいところを、いい感じで録音してもらい、イメージ通りのミックスをしてもらいました。さすがでした。

レコーディン時の様子

Q.バンド「イチビョウソクサイズメンバーの繋がりは?

キーボードの宇田隆志さんは私(菊谷)が30歳前後にやっていたバンド「Funanori」のメンバーで、まず宇田さんに声をかけました。ベースのカシムラトモヤさんは私(菊谷)のセッションでベースを弾いてもらったりしてまして、宇田さんとも知り合いですぐに決まりました。ドラムの伴慶充は宇田さんの紹介です。このメンバーで3回ぐらいアツミさんライブをサポートしています。またやりたいですね。

Q.最後の一言お願いします

アツミさんが復帰して、また一緒に音が作れる機会があったら、また新しいチャレンジをしたいな、と思ってます。
今度はテクノ風のオケになったりならなかったり。。。最近YMOの昔のライブをYou Tubeでみまくってるんですよ。全くの余談です。

シンガーソングライターの方のプロデュース・楽曲制作・コーディネイトもご予算に応じて対応させて頂きますので、何かお困りの際はお問い合わせフォームよりご連絡ください!

アツミサオリ

Twitter:@atsumisaori
Blog:アツミサオリのある日の黄昏時☆日々思う所
シンガーソングライター。静岡県磐田市出身。
2004年にテレビアニメ「美鳥の日々」のED主題歌『もう少し…もう少し…』でメジャーデビュー。楽曲提供 伊藤かな恵さん、侵略イカ娘、『映画プリキュアスーパースターズ!』ED「七色の世界」など

担当:塩屋

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